マイスターシュテュック146

モンブラン ホワイトスター

愛用のマイスターシュテユック146の話をもう少し続けて見よう。

モンブランの筆記具と言えば、キャップのてっぺんのホワイスター。万年筆にもボールペンにもこのホワイトスターがひと目で見て判るモンブランの象徴だ。

スターというものの、これはヨーロッパアルプスの最高峰、モンブランの頂に雪が積もった様をイメージするマークだ。

マイスターシュテュック146

ペン先には4810の刻印がある。これはモンブランの標高を表す数字である。

ペン先の刻印、ホワイトスター、そしてヨーロッパアルプスの最高峰のモンブランというネーミングは、筆記具の最高を目指すと言う意味で付けられたものであることは間違いないだろう。

プラチア センチュリー

ご存知の方も多いと思うが、日本の万年筆、私の愛用するプラチナ萬年筆のセンチュリーのペン先の刻印は3776である。これは霊峰富士の標高で、日本一の万年筆という想いを盛り込んだもの、そしてそれはモンブランの4810を真似たネーミングを想像したものであるに違いない。

セーラー プロフィット

余談だが、ペン先と言うのは、万年筆の命。各ブランドが一番に力を入れて作り上げるもので、セーラーはイカリのマーク、同社を代表するモデルのプロフィットには1911の刻印が。これは1911年(明治44)創業という歴史の重みである。

スーベレーンM800

モンブラン派、ペリカン派、と度々話題になるペリカンのペン先。これは友人のスーベレーンM800。流石にペリカンマークが美しい。

モンブラン ボトルインク

話をモンブランに戻そう。ボトルインクの形状がこれまた良い。

使ってみればよく分かる絶妙な機能で、インクが少なくなったら、かかとの部分にインクを溜めてインクを吸入する訳だ。

以前146を使っていた頃のインク瓶が手元に残っていて、現行の瓶よりもこのアンティークな形状が好きで、この古い瓶にインクを継ぎ足して使っている。

One Response to “マイスターシュテュック146”

  1. こんにちは、楽しく拝見させていただきました。
    私も二本目の146を愛用しております。近頃巷ではとかくいろいろと聞こえてくる、マイスターシュテュックですが、やはり万年筆の王たる貫録は不動かと思っております。もっと安価で書き味の良いペンもたくさんあるでしょう。
    ですが、モンブラン マイスターシュテュックの長い歴史に裏打ちされた重厚感
    頑丈さはやはり唯一無二ではないでしょうか?モンブランで書いているという、満足感は決して他では味わえないですよね。

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