モンブランの146をはじめ、プラチナのセンチュリー、セーラーのプロフィット等の万年筆を各社のインクと共に楽しんでいると言う話をあれこれ書いては来たが、正直、日常使いでは、万年筆が使えない場面が多々あるのが本当だ。
例えば、銀行やら保険の書類などの複写の用紙はボールペンで、とかいわれたりする訳である。今日も郵便局での公金納付依頼書を書いたが、当然の如く窓口でボールペンを手渡されるのである。
なので、普段使いのペンケースには、こんな感じで、その日の万年筆とボールペンをセットで持ち歩く事になる。だいたい、郵便局やら銀行窓口って、超量産タイプのチープな書ければ良い的なボールペンしか置いてなく、あれを触るのは好きものとしては耐えられない気分になる、すかさず自分のペンを取り出すのが良し。
嘘か誠か都市伝説なのかは知らないが、総じて世界のプレジデント達が使う筆記用具は、総じて良いボールペンや万年筆だという話。風水的にもペンへのこだわりは吉とするらしい。
中でも、モンブランやペリカン率が高いそうで、そんな話を聞けば、当然万年筆はモンブランを持つ。そして、てっぺんに付いたホワイトスターが圧倒的に存在を主張するモンブランのボールペン。プレジデントを夢見て持ち歩くというわけでもある。
正直、私の場合はボールペンに対する執着は万年筆ほどでは無く、愛用の146に合わせてのモンブランだったり、センチュリーに合わせてのボールペンだったりする程度。
好きものの友人たちはリフィルにもこだわり、あれこれやっているが、やはり私はボールペンよりも万年筆が好きだったりする。
とはいえ、こだわりが無い訳でもなく、個人的な感想として「書きやすい」「実用的」「リーズナブル」と三拍子揃ったボールペンだと感心する三菱のジェットストリームは好きな一本。
書き味もスムーズなジェットストリームの三色ペンなど最高じゃないか、などと思うのだが、なんと言うかジェットストリームでは格好良さ、持つ喜びに欠けてしまうのがブランド力の弱さか。
ジェットストリームの高級版、PRIMEなど実に好みなわけだが、それでも海外ブランドには国産ブランドには無い格好良さがあると思ってしまうわけだ。
件の窓口のボールペンにしても、世界レベルで眺めると、日本の開発力が凄いのは間違いない。高機能でリーズナブルな商品を次から次へと世に送り出して来た。それはもう世界が認めている。
モンブランなんかは、リフィル(替芯)一つとっても、ヘタするとジェットストリームのリフィルの10倍の値段のだったりする訳だが、それでも愛用するのは持つ喜びみたいな事があるのは本当だろう。