プラチナのプレスマンは使いやすいのか?知らない人は是非使って見て欲しい その使い心地に迫る!

プラチナ プレスマン

20数年来の相棒がこのプラチナ万年筆のプレスマンというシャープペンシル、いわゆるシャーペンである。

一時期の私にとって筆記道具と言えばプレスマンだったと言っても過言ではない。

今の時代のきらびやかなシャーペンと比べるとチープ感は否めないが、1978年の発売から40年余りこの姿形を保ってるのは、ある意味完成されたデザインと、もちろん、その使い心地にあるのは間違い無いだろう。

以前も書いたと思うが、まだ今の様にパソコンが、という時代の前は原稿用紙が当たり前だったし、私の様にフィールドワークが中心だった雑文書きは、皆このプレスマンとコクヨのレベルノートの組み合わせを愛用していた。プラチナのサイトでも速記用、記者や速記士の人向けと未だ書いてある現役の働き者である。

書きやすさの3つ秘密

プレスマンと言う名前の通り、元々は記者達が速記用に使う鉛筆に変わる筆記用具として発売され、人気に火が付いた。軽い、折れずにずっと書き続ける事が出来るということだ。

今では記者だけじゃなく、メモをとる人たち、例えば、手帳にメモを取りながら仕事する人、テレアポ担当のメモ書き用だったり、インフォメーションのお姉さんが使っていたりするのを見かけ事があり

「お、判ってるね」などと、私なんかはほくそ笑む訳だが、繰り返しになるが、その書きやすさが認められたと言う以外無いだろうと思う。

替芯の太さは0.9mm

プレスマンの替芯の太さは0.9mmと、一般的に使われる0.5mmの芯よりも太く折れ難くなっている。

0.9mmと言う太さは、芯を削ること無く同じ太さで書き続けることが出来るギリギリの太さだと言い、鉛筆で想像したら判るかと思うが、鉛筆の芯で言うと2Bの芯は滑らかに紙の上を走ると言う訳だ。

2Bと言う濃さは、なぞるような走り書きをしても文字がかすれずに、しっかりと記録出来るだろう。

ロングの替芯

プレスマンの替芯

プラチナの0.9ミリロング芯の長さは100ミリと、一般的な芯は60ミリなので、画像を見れば一目瞭然だ。長さがある分、ずっと書き続けられるという事になる。

セーフティスライド機構

プレスマンにはセーフティスライド機構という機能がある。これは強い力が芯に加わると、内臓のスプリング機構が作用して芯が引っ込むという物。

実際に使ってみれば感じると思うが、芯の太さももちろんあるだろうが、プレスマンを使っていて芯が折れたという記憶が無い。力任せに書き殴る私にはありがたい機能だと思う。

プレスマンの欠点はあるのか?

プラチナ プレスマン

シャープペンならプレスマン一択だと、これは案外本気で思っているが、欠点は無いのかと言われると、やっぱり、このチープな容姿はどうしようも無いかも知れないと思う。

以前、息子にプレスマンを見せ力いっぱいプレゼンしたことがあるが、「だっさー」と言われ傷ついたのは実話だ。

とは言え、レトロな容姿が良いと言う者も実際に居るので、この辺りは好みと言うこと、見た目が悪いと言う欠点を補ってなお余りある魅力がある、という事にして置きたい。

消しゴムキャップがすぐに外れる

実用一点張りという事を考えれば、キャップなどはどうでも良い話かも知れないが、消しゴムのキャップが無くなるという話は耳にする。私の手持ちのプレスマンも幾つかはキャップが何処かへ行ってしまったままだ。

どうしても、キャップが無いと嫌だという几帳面さんは、セロハンテープを貼ったりストローを被せてキャップを付けるといつの間にか取れてしまったと言う事は防げるだろう。

実用一点張り、私は消しゴムはほとんど使わないが、消しゴムを使うのであれば、見た目は更にチープにはなるが、キャップなど無かったほうが使い易いだろうと思う。

ちなみに、プラチナからは予備の消しゴムも販売されているので、使う方も実際に居るんだと逆に驚いた。

予備芯が入れられず不便と言う意見も

確かに、予備芯は無理やり押し込んで一本。とは言え、正直、100mmの芯を書き切るには結構な文字数が必要なので、そんなに沢山文字を書くのであれば、もう一本プレスマンを持つか、替芯を持つかすればどうだろうかと思っている。

おまけ

ふと気がついたが、ベッドの中で寝転んでメモを取るのは万年筆やジェットストリームのボールペンでは駄目だ。万年筆はインクで寝具を汚す可能性も高いし、そもそも万年筆やボールペンは上向いて書くことが出来ない。

シャープペンじゃないと安定して文字を書き続ける事が出来ない。

1本200円しないお値段、まだまだプレスマンを使わなくなる事は無いだろう。

新しくプレスマンを買い足して、ボディのロゴが変わった?と思ったら、2015年になんと37年ぶりのリニューアル、

「筆圧が強くても意図しない芯のスライドが起きないようにした」
「ノックの音を大幅に軽減し弱い力でも確実にノックされるようにした」

という事だが、正直あんまり違いが判らない、

更に、2016年には新色5色(ブルー グリーン イエロー レッド ホワイト)が加わり全部で6色に。チープなカラフルさ、レッドやイエロー辺りが良いねと周りの女史達は言うけれど、やっぱり私は、プレスマンは黒一択だなと思う。

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